いきなりCDの聴き比べに入るのもどうかと思い、「レクイエム」の歌詞を記してみました。合唱曲の曲だけ読み仮名を付けていますが、あくまで参考です。
Introitus【入祭唱】
イントロイトゥス
第1曲(合唱・ソロ)
Requiem aeterna【永遠の安息を】
レクイエム エテルナム
Requiem æternam dona eis, Domine,
レクイエム エテルナム ドナ エィス ドミネ
et lux perpetua luceat eis.
エト ルクス ペルペトゥア ルチェアト エイス
Te decet hymnus, Deus, in Sion,
テ デチェト イムヌ ス デウス イン スィオン
et tibi reddetur votum in Jerusalem.
エト ティビ レデトゥル ヴォトウム イン イェルサレム
Exaudi orationem meam,
エクスアウディ オラツィオネム メアム
ad te omnis caro veniet.
アド テ オムニス カロ ヴェニエト
Requiem æternam dona eis, Domine,
レクイエム エテルナム ドナ エィス ドミネ
et lux perpetua luceat eis.
エト ルクス ペルペトゥア ルチェアト エイス
第2曲(合唱)
Kyrie【キリエ】
キリエ
Kyrie eleison.
キリエ エレイソン
Christe eleison.
クリステ エレイソン
Kyrie eleison.
キリエ エレイソン
Sequentia【続唱】
セクエンツィア
第3曲(合唱)
Dies iræ【怒りの日】
ディエス イレ
Dies iræ, dies illa
ディエス イレ ディエス イラ
solvet sæclum in favilla:
ソルヴェト セクルム イン ファヴィルラ
teste David cum Sibylla
テステ ダヴィド クム スィヴィルラ
Quantus tremor est futurus,
クワントゥス トレモル エスト フトゥルス
quando judex est venturus,
クワンド ユ-デクス エスト ヴェントゥルス
cuncta stricte discussurus.
クンクタ ストリクテ ディスクススルス
第4曲(ソロ)
Tuba mirum【奇しきラッパの響き】
Tuba mirum spargens sonum
per sepulchra regionum,
coget omnes ante thronum.
Mors stupebit et natura,
cum resurget creatura,
judicanti responsura
Liber scriptus proferetur,
in quo totum continetur,
unde mundus judicetur.
Judex ergo cum sedebit,
quidquid latet, apparebit:
Nil inultum remanebit.
Quid sum miser tunc dicturus?
Quem patronum rogaturus?
Cum vix justus sit securus.
第4曲(合唱)
Rex tremendæ【恐るべき御稜威の王】
レクス トレメンデ
Rex tremendæ majestatis,
レークス トレメーンデ マジェスタティス
qui salvandos salvas gratis,
クウィ サラ-ヴァンドス サラヴァス グラティス
salva me, fons pietatis.
サラヴァ メ フォンス ピエタティス
第6曲(ソロ)
Recordare【思い出したまえ】
Recordare Jesu pie,
quod sum causa tuæ viæ:
ne me perdas illa die.
Quærens me, sedisti lassus
Redemisti crucem passus
Tantus labor non sit cassus.
Juste judex ultionis,
donum fac remissionis,
ante diem rationis.
Ingemisco, tamquam reus:
culpa rubet vultus meus:
supplicanti parce Deus.
Qui Mariam absolvisti,
et latronem exaudisti,
mihi quoque spem dedisti,
Preces meæ non sunt dignæ:
Sed tu bonus fac benigne,
Ne perenni cremer igne.
Inter oves locum præsta,
et ab hædis me sequestra,
statuens in parte dextra.
第7曲
Confutatis【呪われた者達が】
コンフタティス
Confutatis maledictis,
コンフタティス マレディクティス
flammis acribus addictis,
フラムミス アクリブス アデディクティス
voca me cum benedictis.
ヴォカ メ- クム ベネディクティス
Oro supplex et acclinis,
オロ スププレクス エト アククリニス
cor contritum quasi cinis:
コル コントリトゥム クヮンジ チィニス
gere curam mei finis.
ヂェレ クーラム メイ フィニス
第8曲
Lacrimosa【涙の日】
ラクリモサ
Lacrimosa dies illa,
ラクリモサ ディエス イルラ
qua resurget ex favilla
クワ レスゥルヂェト エクス ファヴィルラ
judicandus homo reus:
ジュディカンドゥス オモ レウス
Huic ergo parce Deus.
ウイク エルゴ パルチェ デウス
pie Jesu Domine,
ピエ イェズ ドミネ
Dona eis requiem. Amen.
ドナ エイス レクィエム ア-メン
Offertorium【奉献唱】
オッフェルトリウム
第9曲
Domine Jesu【主イエス・キリスト】
ドミネ イェズ
Domine Jesu Christe, Rex gloriæ,
ドミネ イェズ クリステ レクス グロリエ
libera animas omnium fidelium defunctorum
リベラ アニマス オムニウム フィデリウム デフンクトールム
de pœnis inferni, et de profundo lacu;
デ ペニス インフェルニ エト デ プルフンド ラク
libera eas de ore leonis,
リベラ エアス デ オレ レオニス
ne absorbeat eas Tartarus,
ネ アブソルベアト エアス タルタルス
ne cadantin obscurum.
ネ カダントイン オブスクルム
Sed signifer Sanctus Michæl
セド スィニフェル サンクトゥス ミカエル
repræsentet eas in lucem sanctam,
レプレセンデト エアス イン ルチェム サンクタム
quam olim Abrahæ promisisti et semini ejus.
クヮム オリム アブラエ プロミ-ズィティ エト スィミニ エーユス
第10曲(合唱)
Hostias【賛美の生け贄と祈り】
Hostias et preces Tibi,
オスティアス エト プレチェス ティビ
Domine, laudis offerimus.
ドミネ ラウディス オフフェリムス
Tu suscipe pro animabus illis,
トゥ スシィペ プロ アニマブス イリス
quarum hodie memoriam facimus.
クヮァルム オディエ メモリアム ファチムス
Fac eas, Domine, de morte transire ad vitam,
ファク イアス ドミネ デ モルテ トランシーレ アド ヴィタム
quam olim Abrahæ promisisti et semini ejus.
クヮム オリム アブラエ プロミジスティ エト セーミニ エジュス
Sanctus【聖なるかな】
サンクトゥス
第11曲
Sanctus【聖なるかな】
サンクトゥス
Sanctus, Sanctus, Sanctus
サンクトゥス サンクトゥス サンクトゥス
Dominus, Deus Sabaoth
ドミヌス デウス サバオト
Pleni sunt cæli et terra gloria tua
プレニ スント チェリ エト テ-ラ グロリア トゥア
Hosanna, in excelsis.
オザンナ イン ネクシェルスィス
第12曲(ソロ+合唱)
Benedictus(祝福されますように)
ベネディクトゥス
Benedictus qui venit in nomine Domini.
ベネディクトゥス クゥイ ヴェニト イン ノミネ ドミニ
Hosanna, in excelsis.
オザンナ イン ネクシェルスィス
第13曲(合唱)
Agnus Dei(神の子羊)
アニュス デイ
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi:
アニュス デイ クゥイ トリス ペッカ-タ ムゥンディ
dona eis requiem.
ドナ エイス レクイエム
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi:
アニュス デイ クゥイ トリス ペッカタ ムゥンディ
dona eis requiem.
ドナ エイス レクイエム
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi:
アニュス デイ クゥイ トリス ペッカタ ムゥンディ
dona eis requiem sempiternam.
ドナ エイス レクイエム セムピテルナム
Communio(聖体拝領唱)
コムニオ
第14曲(ソロ+合唱)
Lux æterna【永遠の光】
ルクス エテルナ
Lux æterna luceat eis, Domine:
ルクス エテルナ ルチェアト エイス ドミネ
Cum Sanctis tuis in æternum,
クム サンクティス トゥイス イン エテルヌム
quia pius es.
クワイア ピウス エス
Requiem æternam dona eis Domine:
レクイエム エテルナム ドナ エィス ドミネ
et lux perpetua luceat eis.
エト ルクス ペルペトゥア ルチェアト エイス
Lux æterna luceat eis, Domine:
ルクス エテルナ ルチェアト エイス ドミネ
Cum Sanctis tuis in æternum,
クム サンクティス トゥイス イン エテルヌム
quia pius es.
クワイア ピウス エス
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
〔ジュスマイヤー版〕
レオンティーン・プライス(ソプラノ)
ヒルデ・レッセル=マイダン(アルト)
フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
ヴァルター・ベリー(バス)
ウィーン楽友協会合唱団
ラインホルト・シュミット(合唱指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
1960年8月24日(ライヴ)ザルツブルク,祝祭大劇場
今回のトップ・バッターはカラヤンで、この年に完成した祝祭大劇場でのライブです。でも、録音が良くないです。聴くに堪えないというほどではなく、この頃のカラヤンの特長は伝わってきます。この演奏は、劇性に加えてライヴゆえの白熱感がありますし、ウィーン・フィルの優美さ、楽友協会合唱団の力強い歌声も聴くことができます。独唱がマイクに近いのでL.プライス、マイダン、ヴンダーリヒ、ベリーらの歌唱も堪能できます。
オケでは、録音のせいか、ティンパニの主張が強く、Dies iræ など、なかなか興奮させられます。
そんなわけで、音質が悪いのも忘れて聴き入ってしまったのですが、やっぱりカラヤンのファン向けのCDです。
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
〔ジュスマイヤー版〕
マリア・シュターダー(ソプラノ)
ヘルタ・テッパー(アルト)
ヨーン・ファン・ケステレン(テノール)
カール・クリスティアン・コーン(バス)
ミュンハン・バッハ合唱団
ミュンハン・バッハ管弦楽団
カール・リヒター(指揮)
1960年11月
【条件付きお薦め】
画像のCDは、ドイツの名門レーベルであるテレフンケンのアナログ盤(LP)からCD化(板起こし)したものだそうですが、音が良くないのです。強い音がが歪みます。演奏から受ける印象よりも、音の悪さが気になってしまいます。
リヒターの音楽づくりは、彼が指揮するバッハと同様で、峻厳なものを感じます。こちらも居住まいを正して聴かねば!という気持ちになります。
興味深いのは、合唱団の発声です。カラヤン指揮のウィーン楽友協会合唱団もアマチュアという位置づけですが、ミュンヘン・バッハ合唱団はそれ以上にアマチュアの発声です。わざとこのような声で歌っているとしか思えません。あと、ラテン語の発音が気になります。こういうのをドイツ語訛りのラテン語というのでしょうか。
いろいろ書きましたが、名演だと思っています。下の画像のCDであれば【お薦め】です。
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
〔ジュスマイヤー版〕
ヴィルマ・リップ(ソプラノ)
ヒルデ・レッセル=マイダン(アルト)
アントン・デルモータ(テノール)
ヴァルター・ベリー(バス)
ヴォルフガング・マイヤー(オルガン)
ウィーン楽友教会合唱団
ラインホルト・シュミット(合唱指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
1961年10月5-12日 ベルリン,イエス・キリスト教会
【お薦め】
初めてこの演奏を聴いたとき、冒頭でゾクっとするものを感じました。語り口の巧さに魅せられました。オーケストラの響きが美しいです。大抵の「レクイエム」は合唱が強いのですが、例えばKyrieで、これだけ弦の動きがよくわかる演奏も珍しいです。オケが中心なのでしょう。
カラヤンは、音楽監督をしていたウィーン楽友協会合唱団を起用することが多く、ずっと以前は「優秀な声楽陣」と評価されていたのですが、ある頃から「あまり上手じゃない合唱団」と言われ始め、それ以降は散々な扱いですが、その歴史を紐解けば、すごい合唱団なのです。録音が合唱の拙いところをうまくカバーしている感じです。
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
〔ジュスマイヤー版〕
マリア・シュターダー(ソプラノ)
マルガ・ヘフゲン(コントラルト)
ニコライ・ゲッダ(テノール)
オットー・ヴィーナー(バス)
ウィーン・ジングアカデミー
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・シューリヒト(指揮)
1962年6月19日(ライヴ)ウィーン・シュテファン大聖堂
シューリヒトの指揮で、しかもオケはウィーン・フィルで、この頃のライヴとしては非常に良質な録音(合唱がやや遠く、もやっとしているのが残念)で聴けるとは、なんとありがたいことなのでしょう。その指揮はよく言えば、自然で、自由なテンポの伸縮など、感興の豊かさがうかがえます。圭角の取れた滑らかな運びの音楽。ウィーン・フィルの音色もチャーミングです。しかし、好演ではあるけれど、名演とまではいかないと思います。
独唱は、ヴィーナーは少々時代がかかった感じ、ゲッダは素晴らしい美声でオペラのような歌唱、ヘフゲンの劇的な貫禄ある歌唱、シュターダーもやや古臭さを感じさせますが気持ちの良い声です。この四人による四重奏はなかなか迫力があります。
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
〔ジュスマイヤー版〕
ユッタ・ヴルピウス(ソプラノ)
ゲルトラウド・プレンツロウ(アルト)
ロルフ・アプレック(テノール)
テオ・アダム(バス)
ベルリン放送ソロイスツ
ベルリン放送交響楽団
ヘルムート・コッホ(指揮)
1962年11月 SRK,Saal1
普通のテンポの曲もありますが、全体としては非常にゆったりしています。これ以上遅いとダレてしまうという寸前まで遅くしたり、限界を超えるときもあります。始めはちょっと遅いかなと思うぐらいだったのが、リタルダンドしていって、曲の終りには相当遅くなっていたりとか。叙情的と言えなくもない演奏で、初めて聴いたときには感動したのですが、いろんな演奏を知ってしまった今では、繰り返し聴くのはつらいです。このテンポが許容できるかが好き嫌いの分かれ目になるでしょう。
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
〔ジュスマイヤー版〕
司式:リチャード・カッシング枢機卿(ボストン大司教)
助祭:マシュー・P・ステイプルトン神父(聖ヨハネ神学校長)
副助祭:フランシス・S・ロッシター神父(聖ヨハネ神学校祭式長)
聖ヨハネ神学校生たち
サラメ・エンディッチ(ソプラノ)
ユーニス・アルバーツ(コントラルト)
ニコラス・ディヴァージリオ(テノール)
マック・モーガン(バリトン)
ベルイ・ザムコヒアン(オルガン)
プロ・ムジカ合唱団
アルフレッド・ナッシュ・パターソン(合唱指揮)
ハーヴァード・グリー・クラブおよびラドクリフ合唱協会
エリオット・フォーブス(合唱指揮)
ニュー・イングランド音楽院合唱団
ローナ・クック・デ・ヴァロン(合唱指揮)
聖ヨハネ神学校聖歌隊
ラッセル・H・デイヴィス神父(合唱指揮)
ボストン交響楽団
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
1964年1月19日 マサチューセッツ州ボストン,聖十字架大聖堂
【お薦め】
1963年11月22日に凶弾に倒れたジョン・F・ケネディ大統領の追悼ミサのライヴであり、コンサートのライヴではありませんが、演奏は素晴らしいですし、録音も優秀なステレオ録音です。相当大人数の合唱団のようですが、寄り合い所帯になるところをラインスドルフの指揮がきっちり引き締めています。大合唱に隠れてあまり目立たないけれど、ボストン響も美しい響です。ただ、これを全部聴くのは結構時間がかかりますので、モーツァルトの「レクイエム」以外の部分は飛ばして聴いています。曲の最中に鈴(ベル)が鳴って驚いたりしますが、そういうことが気にならない人であれば、これは持っていたいCDです。なお、収録内容は以下のとおりで、「レクイエム」とはこのように進行されるのかと興味深いものがありました。
1.鐘
オルガン前奏(F.クープラン:オルガンのための荘厳ミサ曲~マエストーゾ)
第1部 みことばの聖式
2.階段祈祷(一部)
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
入祭唱:Requiem aeternam
3.Kyrie
4.集祷文
書簡
昇階唱と詠唱
続唱
5.Dies iræ
6.Tuba mirum
7.Rex tremendæ
8.Recordare
9.Confutatis
10.Lacrimosa
11.聖福音
第2部 いけにえの聖式
いけにえの聖式(冒頭部分のみ)
奉献
12.Domine Jesu
13.Hostias
密唱
14.序唱(プレファツィオ)と典文
15.Sanctus
16.聖変化(コンセクラツィオ・ミッセー)
17.Benedictus
第3部 いけにえの食事
18.主祷文
19.Agnus Dei
20.聖体拝領
21.Lux aeterna
22.聖体拝領後の文
第4部 終了の部
オルガン後奏(L.クープラン:シャコンヌ)
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
〔ジュスマイヤー版〕
エリー・アーメリング(ソプラノ)
マリリン・ホーン(メッゾ・ソプラノ)
ウーゴ・ベネルリ(テノール)
トゥゴミール・フランク(バス)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
イシュトヴァン・ケルテス(指揮)
1965年10月8-11日 ウィーン,ゾフェインザール
1960年代の演奏を聴いていると、モーツァルトの「レクイエム」の演奏に、形が出来上がっているように感じます。それで【お薦め】が多くなっているのですが、その典型的な演奏がケルテス盤のように思います。強い個性はないものの、安心して聴くことができる演奏です。この曲のスタンダードといえる名演と言えるかもしれません。特筆すべきところがないけれど、瑕疵も見当たらない、文句のない演奏。
録音は合唱とオーケストラのバランスを考慮したものですが、左右めいっぱい広げたステレオ効果を強調し過ぎているように聴こえます。
【お薦め】にしてもよかったのですが、次のフリューベック盤とどちらかを選ばなければならないとしたら、フリューベック盤でしょう。
アーメリングの声がとってもきれい。
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
[ジュスマイヤー版]
エディト・マティス(ソプラノ)
グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)
ジョージ・シャーリー(テノール)
マリウス・リンツラー(バス)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団&合唱団
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指揮)
1967年
【お薦め】
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスは、姓がフリューベックで、名がラファエル、ブルゴスは出身地なのだそうです。知らなければ「デ・ブルゴスの指揮は……」と書いてしまうところでした。ごめんなさい、ブルゴス。
それで、この演奏は、録音も良いし、演奏も美しく、ケルテス盤より彫が深いので、感心して聴き入りました。これを聴いている間、不満はほとんど感じませんでした。
多くの人が期待するのはこのような演奏だと思います。演奏の優秀さや、聴きやすさからして、最初の一枚として十分お薦めに値する演奏です。
この盤も女声独唱陣が優秀です。