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Channel: 私が好きな曲(クラシック音楽のたのしみ)
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バルトーク ピアノ協奏曲第2番 Sz.95 ユジャ・ワン&ラトル/ベルリン・フィル

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今年の3月18日の記事を一部再利用して書きます。

それは2017年11月1日のことでした。

「11/24公演 ソリスト変更のお知らせ」
11月24日(金)公演に出演を予定しておりましたラン・ランは、かねてより治療を行っていた左腕の腱鞘炎の回復が思わしくなく、11月のアジア・ツアー(日本公演を含む)までに完治する見込みが立たないため、出演が不可能となりました。代わって、ユジャ・ワンが出演いたします。曲目の変更はございません。

このコンサートのチケットは取っていなかったのですが、ピアノがユジャ・ワンだと知っていたら、行きましたよ!(ラン・ランのファンの皆様、ごめんなさい。ラン・ラン、心配ですね。)

Deutsche Grammophon がユジャ・ワンの最後の録音(ラヴェルの2つの協奏曲)を発売ししたのが2015年10月09日、間が開きすぎています。

しかし、実は、2018年5月19日にユジャ・ワンの新しい録音が、SACD Hybrid盤で発売されていたのです。以下、販売元情報です。

ベルリン・フィル来日60周年!
2017年11月に行われたラトル指揮による
来日公演のライヴ録音がSACD Hybrid盤で登場!
ブルーレイにはアジア諸都市でのライヴ映像も!
ソリストにユジャ・ワン&チョ・ソンジン!

2017年11月に行われたラトルのベルリン・フィルとの最後のアジア・ツアーの音源がはやくもリリースされます。このツアーは、アジア諸都市(香港、広州、武漢、上海、ソウル)の後、川崎、東京を巡りました。今回リリースされるのは、そのなかから、ベルリン・フィルの「第二の故郷」、サントリーホールでの2つの演奏会を丸ごと収録しています。
2017年は、ベルリン・フィルがヘルベルト・フォン・カラヤンと初来日(1957年)してから60年の節目の年に当たり、この歴史が示す通り、日本はベルリン・フィルにとって最も重要な客演地のひとつと言えます。
R.シュトラウス『ドン・ファン』、ブラームス:交響曲第4番、ストラヴィンスキー『ペトルーシュカ』、ラフマニノフ:交響曲第3番、バルトーク:ピアノ協奏曲第2番など、アンコールを含む計3時間40分の内容が、SACD Hybrid盤でリリース。バルトーク:ピアノ協奏曲第2番のソリストには、今を時めく中国のスター、ユジャ・ワンが登場。ツアー中、香港、ソウル公演で演奏されたラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調は、直前にベルリンで収録された音源が採用されています。こちらのソリストは、2015年ショパン国際コンクールの覇者、チョ・ソンジン。そしてベルリンからレーベル所属の録音プロデューサー、エンジニアがツアーに随行して収録された本格的録音。
一方ブルーレイには、アジア・ツアーの他の客演地、香港、武漢、ソウルのライヴ映像を収録。さらにボーナス映像として、アジア・ツアーの舞台裏を活写したドキュメンタリー(約30分)を併録しています。

【収録情報】
Disc1-2
1. R.シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』 (17:35)
2. バルトーク:ピアノ協奏曲第2番 (28:27)
3. ラフマニノフ:ヴォカリーズ(アンコール) (03:35)
4. ブラームス:交響曲第4番ホ短調 (41:43)
5. ドヴォルザーク:スラヴ舞曲ホ短調 op.72-2(アンコール) (05:21)
ユジャ・ワン(ピアノ:2,3)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)
2017年11月24日
東京、サントリーホール

Disc3-4
6. ストラヴィンスキー:バレエ音楽『ペトルーシュカ』 (38:48)
7. チン・ウンスク:『コロス・コルドン』 (12:10)
8. ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調 (41:13)
9. プッチーニ:歌劇『マノン・レスコー』第3幕より間奏曲(アンコール) (05:36)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)
2017年11月25日
東京、サントリーホール

Disc5
10. ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調 (21:30)
11. ドビュッシー:映像 第1集より『水に映る影』(アンコール) (05:12)

チョ・ソンジン(ピアノ:10,11)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)
2017年11月4日
ベルリン、フィルハーモニー

録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
SACD Hybrid

【Blu-rayビデオ・ディスク:香港、武漢、ソウルのライヴ映像】
1. ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
2017年11月10日
香港文化センター(ライヴ)

2. R.シュトラウス:『ドン・ファン』
3. バルトーク:ピアノ協奏曲第2番
4. シューベルト=リスト 12の歌曲8番『糸を紡ぐグレートヒェン』
5. ブラームス:交響曲第4番ホ短調
2017年11月13日
武漢、チンタイ・コンサートホール(ライヴ)

6. ストラヴィンスキー:『ペトルーシュカ』
7. チン・ウンスク:『コロス・コルドン』
8. ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調
2017年11月20日
ソウル、芸術の殿堂(ライヴ)

チョ・ソンジン(ピアノ:1)
ユジャ・ワン(ピアノ:3、4)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)

特典映像:ドキュメンタリー『ツアー日記~アジア・ツアーにおけるベルリン・フィル』(日本語字幕付き)
画面:カラー、16:9、Full HD 1080/60i
音声:2.0 PCM Stereo、5.0 DTS-HD Master Audio
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以上、引用終わりです。

もちろん、予約して購入しました。定価¥11,880ですが、SACDハイブリッド盤が5枚(ただし収録時間が極端に短いディスクがあります)にBlu-ray が付いているのですから、お買い得です。ベルリン・フィルのコンサートに行くことを考えれば、かなり安いと言えましょう。

「展覧会の絵」の記事が難航していたので、なかなか Blu-ray を観ることができなかったのですが、ようやくユジャ・ワンが出演している部分だけを観ることができました。

SACDは聴きましたが、なにしろ曲がバルトークのピアノ協奏曲第2番 Sz.95、BB101ですからね。ウィキペディアによると「ピアノの打楽器的使用、短い断片的な旋律、重厚なピアノの和音塊などが特徴である。また、ピアノの演奏が特に困難を極め、数あるピアノ協奏曲の中でも最高難度に位置する作品である。」だそうです。

某オンラインCDショップで検索したところ、たった11枚しかヒットしません。人気がない曲なのです。自宅のCD棚からレイフ・オヴェ・アンスネス(ブーレーズ指揮ベルリン・フィル)、ゾルターン・コチシュ(フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管)、マウリツィオ・ポリーニ(アバド指揮シカゴ響)を取り出して聴いてみましたが、この中ではポリーニ盤が一番良かったです。

それでユジャ・ワンの演奏なのですが、この難曲を鮮やかな技巧で弾き伏せていて、素晴らしいです。ただ、SACDで聴くよりも、Blu-ray のほうが断然わかりやすいですね。映像があると、説得力が全然違います。

それにしても、このセット、SACDは一部を除いてサントリー・ホールでの収録、Blu-ray は日本以外というのはどういう理由(思惑)によるのでしょう。観客席が気になってしまうのですが、演奏が終わっても拍手しないでスマホをいじっているお姉さんとかいて、すごく気になります。そんな場面、映さなくてもいいのにね。

ボックスの外箱
イメージ 1

ボックスの中
イメージ 2

サントリー・ホール
イメージ 3

ユジャ・ワンとサイモン・ラトル
イメージ 4


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