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Channel: 私が好きな曲(クラシック音楽のたのしみ)
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ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」の名盤(Ma~Mu)

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第10回です。

ブログの移転先問題で悩んでいます。
クラシック音楽に(ある程度)テーマを絞ってブログをやっている人は、どの会社のサービスを受けているのだろうと思い、調べてみました。

某ランキング(その1)
1位 Livedoor
2位 FC2
3位 goo
4位 goo
5位 Ameba
6位 Livedoor
7位 BIGLOBE
8位 Blogger
9位 @nifty
10位 WardPress
11位 Ninja
12位 FC2
13位 Hatena
14位 FC2
15位 Yahoo!
16位 FC2
17位 WardPress

某ランキング(その2)
1位 goo
2位 FC2
3位 JUGEM
4位 (個人サイト)
5位 excite
6位 Ameba
7位 Ameba
8位 Livedoor
9位 Ameba
10位 FC2
11位 Livedoor
12位 Livedoor
13位 Ameba
14位 Ameba
15位 WardPress
16位 Livedoor
17位 JUGEM
18位 yaplog!
19位 BIGLOBE
20位 So-net

アメーバ・ブログが多いのは、プロの演奏家で利用されている人が多いからでしょう。FC2はやはり多く、Yahoo!が移転ツールを用意してくれる4つのブログの中ではLivedorrが健闘していますね。しかし、人気ブログがこのランキングに参加しているとも限らない(むしろ逆かも?)ので、あくまで「参考」程度です。同好の士が多いブログがよいと考えていますが、既に私の中では「正式な(FC2ブログではない)」移転先を決めています。またそれは後日お知らせしますね。
この件についてはこれが最後。もう書きません。


イメージ 1

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ペーター・マーク
Peter Maag
パドヴァ・ヴェネート管弦楽団

このオーケストラは、イタリア国内には数少ないコンサート・オーケストラとして1966年に設立されたのだそうです。好みのテンポで、小編成のオーケストラのようですが、それ以外にこれといった特色があるわけでもなく、どのような感想を書いたらよいのか困ってしまう演奏です。良くも悪くもないのです。提示部のリピートはありません。
15分45秒


イメージ 2

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
アンドルー・マンゼ
Andrew Manze
ヘルシングボリ交響楽団

一聴してすぐわかる弦の少なさ(ヴァイオリンは左右対向配置、低弦などもう少し人数がほしいかな)、でもピリオド楽器オーケストラではありません。マンゼは自身バロック・ヴァイオリン奏者ですが、モダン楽器オケによるベートーヴェンです。ちなみにヘルシングボリ(ヘルシンボリ)はスウェーデンの都市です。爽やかな「英雄」ですが、あまり特徴がなく、もう一味何かほしい感じがします。期待した割には、の演奏でした。主題提示部は繰り返します。終止部のトランペットは途中で降ります。16分53秒


イメージ 3

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
イーゴリ・マルケヴィチ
Igor Markevitch
シンフォニー・オブ・ジ・エア
1956、57年

マルケヴィチが私が3枚目に購入したLP(ブリテン:青少年のための管弦楽入門、素晴らしい演奏でした)の指揮者なので思い入れがあります。そのマルケヴィチが、1954年に再出発したシンフォニー・オブ・ジ・エア(前身はNBC交響楽団)を指揮しての「英雄」です。この時代であればステレオ録音であってもおかしくはないのに残念ながらモノラルです。音質的には聴き易いですけれどね。その演奏は力感に溢れつつ引き締まったもので、かつ流麗であり、トスカニーニの存在を想像させます。提示部のリピートはなく、終止部のトランペットは主題の演奏中(意外にも)途中で降りてしまいます。14分40秒


イメージ 4

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ハイメ・マルティン
Jaime Martin
CSMMA Symphony Orchestra

ケビン・ジャクソン盤と演奏時間に7分も差があります。つまり最も遅い部類の演奏ということになります。こうなるとアレグロ・コン・ブリオという感じじゃないですね。このテンポでやる必然性というものがあまり感じられず、オーケストラもあまり上手じゃなくて、ただ単に演奏時間の長い録音ということになります。提示部の繰り返しが有り、トランペットは上手じゃありませんが最後まで主題を吹きます。20分55秒


イメージ 5

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ロヴロ・フォン・マタチッチ
Lovro von Matacic
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
1959年3月15-18日
【お薦め】
よく聴いていたCDですが、意外に古い録音だったのですね。四分音符は鋭くも強い打撃で始まります。その後のきびきびとした演奏は、オーケストラのややくすんだ音色とともに好感触で、34歳のベートーヴェンの野心を思い起こさせます。展開部ののんびりとした雰囲気も悪くありません。特に速いテンポではありませんが、すいすいと音楽が心に入ってきます。管と弦、打のバランスが良いのも特長のひとつです。提示部のリピートは無し、終止部のトランペットは最後まで主題を吹きます。15分14秒

ところで、レパートリーが広い割にズービン・メータ(Zubin Mehta)のベートーヴェンって少ないですよね。私が聴いたことがあるのは、アシュケナージのベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集でウィーン・フィルを指揮していた録音しかありません。「英雄」は、少なくともニューヨーク・フィル、イスラエル・フィルの2種があるようですが、どちらも入手できませんでした。忘れないように、ここにメモしておきたいと思います。


イメージ 6

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ディミトリ・ミトロプーロス
Dimitri Mitropoulos
ニューヨーク・フィルハーモニック
1955年10月1日(ライヴ)
【お薦め】
冒頭からすごい推進力。速いテンポの演奏が多くなってきたけれど、(オケの編成にもよるが)これだけ力感があるものは皆無です。速いだけではなく緩急の差が大きく取られているのですが、それが少しも嫌ではなく、ドラマティックかつロマンティックであり、実に豪快な「英雄」です。すっかり魅了されてしまいましたので、モノラル録音のマイナス面を差し引いても【お薦め】にしたいと思います。提示部の繰り返しは無し、収支部のトランペットは最後まで主題を吹きます。14分42秒


イメージ 7

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ピエール・モントゥー
Pierre Monteux
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1957年12月2,3日
ウィーン,ゾフィエンザール

当時優秀録音で有名だったDECCAとはいえ、時代を(考慮しても古さを)感じさせる音質です。それでもステレオ録音なので、モントゥーのこだわりであるヴァイオリン両翼配置が楽しめ、Lさんが指摘されていたであろう展開部のヴァイオリンの掛け合いもよく聴き取れます。演奏もさすがモントゥーで、非常にバランス感覚が優れた演奏であり、聴いていて実に気持ちがよく、名演はと思うのですが、セッション録音ではコンセルトヘボウ管とのさらに優れた録音があるため、申し訳ありませんがこちらは無印としたいと思います。提示部のリピートはありません。終止部のトランペットは途中で降りるので、主題が突然消えた感じです。14分45秒


イメージ 8

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ピエール・モントゥー
Pierre Monteux
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1960年(ライヴ)

この時代のライヴですから音は当然モノラルでこもった音質です。オーケストラが違えどもモントゥーの解釈にブレはないので、前のウィーン・フィル盤、次のコンセルトヘボウ管盤があるため、このライヴ録音は資料的な価値にとどまると言えましょう。それでもライヴならではの熱気もほんの少し味わえ、「英雄」第1楽章は良い曲だなと改めて思わせてしまうあたり、さすがはモントゥーです。主題提示部の繰り返しはなく、終止部のトランペットは途中で降りて主題が消えてしまうのはウィーン・フィル盤と同様です。14分52秒


イメージ 9

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ピエール・モントゥー
Pierre Monteux
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
1962年6月
アムステルダム,コンセルトヘボウ
【決定盤】
これはお気に入りの一枚で、モントゥーが残した録音の中でも大好きな演奏です。すごいと思うのが演奏時間で、前2枚とほとんど変わりません。もちろんヴァイオリンが対向配置であるのもウィーン・フィル盤と共通です。この演奏って、SACDとかハイレゾで発売されていないのでしょうか。お気に入りの演奏は少しでも良い音で聴きたいです。演奏についての感想は、好きな箇所が多すぎて一部に絞って書くことができませんが、コンセルトヘボウ管の優秀なアンサンブルで、モントゥーが「英雄」を残したことに感謝したい気持ちでいっぱいです。録音はさすがに古さを隠せませんが、Philipsなので(演奏ともども)聴感上のバランスが優れているものですが、稀に聞えるずしんという重低音はモントゥーが指揮台の上で踏ん張った音なのでしょうか。主題提示部の繰り返しはありません。終止部のトランペットは前2枚同様途中で降り、後は木管が引き継ぎます。14分50秒


イメージ 10

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ウィン・モリス
Whn Moris
ロンドン交響楽団
1988、1989年

ウィン・モリスがロンドン響を指揮して録音した全集(交響曲第10番第1楽章補筆完成版付きで有名)の中の一曲です。期待しないで聴き始めましたが、さすがロンドン響、巧いです。モリスの指揮も中庸という言葉がふさわしく、過ぎたるは猶及ばざるが如しで、「英雄」の場合、それがプラスに働いています。ヴァイオリンが両翼配置であることも、ポイントのひとつでしょう。少なくともこれを聴いている間は何の不満も感じず、これでいいのではないかと思いました。これ以下の演奏はいくらでもありますしね。じゃあなぜ【お薦め】にしないのかというと、私にもブランド志向というか、名指揮者による名演を紹介したいという気持ちが根強いからでしょう。録音も派手めで楽曲がわかりやすいです。主題提示部は繰り返します。17分30秒


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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
シャルル・ミュンシュ
Charles Munch
ボストン交響楽団
1957年12月2日
ボストン,シンフォニー・ホール

何かの本でミュンシュは日本では人気が高いけれど海外では評価されていないという記述を読んだ記憶があるのですが本当でしょうか。このベートーヴェンも録音は少し古い(でもステレオ。ホールの外を走る車の音も聞こえます)ですが、素晴らしいとまでは言わないけれど良い演奏だと思います。少し速めのテンポで、ミュンシュの特長でもある楽曲への情熱が伝わってくる演奏です。ただ、全体に大雑把な印象あり、仕上げが粗く感じられます。もう少し肌理の細かさのようなものがあったらよかったと思いました。提示部の繰り返しはなく、終止部のトランペットは最後まで主題を演奏します。14分14秒


イメージ 12

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
エフゲニー・ムラヴィンスキー
Evgeny Mravinsky
レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
1961年6月2日(ライヴ)
ベルゲン音楽祭

モノラルで録音ですが、聴くに堪えないというレベルではありません。良好でないだけです。この指揮者とオーケストラの特長であるピンと張りつめた緊張感・迫真性は伝わってきますが、あえてこれを選ぶ必要もないでしょう。これがステレオ録音だったら文句なしの【お薦め】にしたところです。提示部のリピートはなく、終止部のトランペットは最後まで主題を演奏します。演奏時間はずいぶん短くて13分02秒です。それほど速いテンポでもないのにね。


イメージ 13

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
エフゲニー・ムラヴィンスキー
Evgeny Mravinsky
レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
1968年10月31日(ライヴ)

録音状態はこちらのほうが良いですが、お世辞にも優秀とは言えず、残念ながらデッドなモノラル録音です。木管楽器がかなり明瞭に録音されているはありがたいのですが、それが問題となる箇所、この演奏には悪夢のような167小節目があるのです。展開部に入ってから同じ音型がオーボエ、ファゴット、フルート、第1ヴァイオリンと繰り返されるところで、なんとフルートが一小節早く演奏してしまうのです。つまり、オーボエ、フルート(ファゴット)、フルート、第1ヴァイオリンになってしまっています。鉄壁のアンサンブルを誇るレニングラード・フィルでもこのようなミスをしてしまうのですね。この箇所を聴くたびにドキっとします。演奏そのものは筋肉質で引き締まった体型のベートーヴェンですが、ふくよかさも併せ持つ、バランスの良い演奏です。提示部のリピートは無く、コーダのトランペットは最後まで主題を吹きます。13分43秒


イメージ 14

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
カール・ミュンヒンガー
Karl Munchinger
シュトゥットガルト放送交響楽団
1983年
【お薦め】
ミュンヒンガーは、バロック音楽の指揮者というイメージがありますが、ベートーヴェンもなかなかのものです。これは大好きな演奏で、かつては個人的な決定盤でした。まずオーケストラきが「英雄」にふさわしい渋めの響きであり、テンポも少し遅めで、急加速&減速しないのが私の好みに合っています。それでも第2主題はさらにゆったりと演奏していますね。ただ、改めて聴いてみると、展開部はもう少し速いほうが効果的で、これだと聴く側の緊張感がもたないと思ったり、いくつか注文を出したくなりました。この方向の演奏はさらに優れたものがあるのですが、この雰囲気はやはり捨てがたいものがあり、【お薦め】にしたいと思います。最後までティンパニがいい音を出していました。主題提示部は繰り返さず、終止部のトランペットは最後まで主題を吹きます。16分24秒


イメージ 15

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
リッカルド・ムーティ
Riccard Muti
フィラデルフィア管弦楽団
1986年1月10,12,17,19,21日
フィラデルフィア,フェアマウント・パーク,メモリアル・ホール

ムーティのベートーヴェンはあまり多くないと思いますが、これば交響曲全集の中の一曲で、これがなかなか良いのです。録音に日数がかかっていますが、練りに練り上げられた演奏という感じがしますし、オーケストラは明るめの響きですが技術的に申し分なく(巧い!)、テンポもちょうどよい速さです。ただ、音楽が老成してしまっているようで、もう少し新鮮さというか、若々しさのようなものがあったらよかったのにと思ってしまいました。ムーティ、考えすぎかも。EMIの録音のせいもあるのでしょうね。主題提示部は繰り返し、終止部のトランペットは途中で降りて主題が消えた感じになります。17分42秒



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