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モーツァルト レクイエム K.626 の名盤 2001年~2007年

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今回も、書いても書いても終わりません。
2001年の録音が多いのは、何かの年に当たっていたからなのでしょうか?


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モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
[ジュスマイヤー版]
Ingrid Kertesi, Soprano
Bernadette Wiedemann, Alto 
Jozséf Mukk, Tenor 
István Rácz, Bass
ヨーロッパ・フィルハーモニア・ブダペスト合唱団
ヨーロッパ・フィルハーモニア・ブダペスト管弦楽団
マクシミアンノ・コブラ(指揮)
2001年

第1曲 Requiem aeternam が超スローテンポで驚きます。第2曲 Kyrie もすごく遅いです。第3曲 Dies iræ でさえ非常に遅く、全曲通して聴くと81分(通常は約50分)もかかるモーツァルトの「レクイエム」です。「古典派時代の指揮法は現在と違って、タクトの一往復をもって一拍と定義していた」という「テンポ・ジュスト」という学説に基づくものなのだそうです。「レクイエム」が別の曲のように聴こえますし、このテンポで歌える独唱・合唱陣は立派だと思います。しかし、忍耐が足りず、最後まで聴きとおすことができませんでした……。



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モーツァルト:レクイエム K.626
〔ジュスマイヤー版〕
イリデ・マルティネス(ソプラノ)
モニカ・グループ(アルト)
スティーヴ・ディヴィスリム(テノール)
ワングチュル・ユーン(バス)
コルス・ムジクス・ケルン
ノイエ・オルケスター
クリストフ・シュペリング(指揮)
2001年5月

【お薦め】
このシュペリング盤もすごく遅いのです。第1曲 Requiem aeternam は先のコブラ盤とどちらが遅いのかタイムを比べたところ、コブラ盤は7分25秒、シュペリング盤は6分21秒でした。ちなみにリヒター盤は4分28秒です。第2曲 Kyrie も遅く、コブラ盤の4分14秒に対し、シュペリング盤は3分47秒、リヒター盤は2分32秒です。シュペリング盤もなかなかの遅さです。ところが、シュペリング盤は第3曲 Dies iræ がめちゃくちゃ速いのです。この変化は衝撃的です。その後は、普通もしくは快速テンポであったり、また遅かったり(第6曲 Recordare)と、いろいろです。モーツァルトの時代の緩急差の設定はこうだったという考証に則っているのだとか。そうしたテンポの格差はさておき、ドイツの指揮者であるクリストフ・シュペリングが、自ら設立した古楽器オーケストラであるノイエ・オルケスターと合唱団コルス・ムジクス・ケルンを指揮した演奏はなかなか優れたもので、その表現はロマンティックでさえあります。独唱も優れています。
さて、このCDにはオマケがありまして、モーツァルト自身が書いた楽譜(フラグメント集)のみによる演奏が収録されています。第3曲 Dies iræ、第4曲 Tuba mirum、第5曲 Rex tremendæ、第6曲 Recordare、第7曲 Confutatis、第8曲 Lacrimosa(8小節)、第9曲 Domine Jesu、第10曲 Hostias、そしてAmen fugue(16小節)です。これを聴けば「レクイエム」はここまで(こんなに)出来上がっていたのだとわかります!



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モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
[ジュスマイヤー版]
パメラ・ホイフェルマンス(ソプラノ)
バーバラ・ヴェルナー(アルト)
ロベルト・モルヴァイ(テノール)
トーマス・プファイファー(バス)
ヨーロッパ室内合唱団
南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団
ニコル・マット(指揮)
2001年7月

某HMV & BOOKS ONLINEによると、指揮者のニコル・マットは、エリクソンとベルニウスに学んだドイツの合唱指揮者だそうです。また、ヨーロッパ室内合唱団は1997年にドイツのリューベックで創設された新しい合唱団で、最初はノルディック室内合唱団と称していた団体だとか。メンデルスゾーンやブラームスの合唱作品全集を録音していますね。あまり個人攻撃はしたくないのですが、ソプラノ独唱がいただけないです。他に歌手はいなかったのでしょうか……。南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団(南西ドイツ室内管弦楽団)は、ピリオド・スタイルでの演奏? この録音も最後まで聴き通せなかったです……。



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モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
[ジュスマイヤー版]
幸田浩子(ソプラノ)
Monika Waeckerle(アルト)
Patrizio Saudelli(テノール)
Xiaoliang Li(バス)
インタル合唱団
Accademia di Montegral
チロル音楽祭管弦楽団
グスタフ・クーン(指揮)
2001年7月(ライヴ?)

幸田浩子さんのプロフィールに「2000年代の前半にドイツのアルテ・ノーヴァから発売されたグスタフ・クーンのいくつかの録音(ロッシーニの『ブルスキーノ氏』やモーツァルトの『レクイエム』、リヒャルト・ワーグナーの『ニーベルングの指環』など)に参加した。」とあります。オペラを得意とするグスタフ・クーンの指揮だけあって劇的であり、傾聴すべきところもありますが、全体の演奏から受ける印象として、選ぶべき水準には達していないと感じます。申し訳ない。



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モーツァルト:レクィエム ニ短調 K.626
〔レヴィン版〕
カリーナ・ゴーヴァン(ソプラノ)
マリー=ニコル・ルミュー(コントラルト)
ジョン・テシェール(テノール)
ネイサン・バーグ(バス・バリトン)
アラン・トゥルーデル(トロンボーン)
ラ・シャペル・ド・ケベック
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
ベルナール・ラバディ(指揮)
2001年9月20日(ライヴ)
ニューヨーク,トロイ・セービングス・バンク・ミュージック・ホール

【お薦め】
「レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ」は、カナダのモントリオールに本拠を置くバロック・オーケストラですが、録音年月日と場所が問題で、この時ニューヨークは大変なことになっていました。そんな時に演奏された「レクイエム」ですので、特別なものを感じます。大変心がこもった、真摯で丁寧な演奏による祈りと慈しみの「レクイエム」で、独唱、合唱、管弦楽のいずれも素晴らしく、別格と言ってよい奇跡的な「名演」です。また、「レヴィン版」であるのも嬉しいです。レヴィン版は、第8曲 Lacrimosa をあまり改変していないのが良く、続く Amen Fugue て締め括っているのが好きです。いや、この演奏には版の問題など些細なことなのでしょう。最後の音が消えてしばらく経ってから拍手が起こり、この録音がライヴであったことに気がつきます。



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モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
[ジュスマイヤー/フロートハウス(フロトゥイス、フロスワス)版]
マリー=ノエル・ド・カラタイ(ソプラノ)
アネッテ・マーケルト(アルト)
ロバート・ゲッチェル(テノール)
ピーター・ハーヴェイ(バス)
オランダ・バッハ教会管弦楽団・合唱団
ヨス・ファン・フェルトホーフェン(指揮)
2001年10月(ライヴ)

バッハやヘンデルの声楽曲が多いフェルトホーフェンの指揮によるモーツァルトの「レクイエム」です。普通に良い演奏です。「レクイエム」だからといって、ことさら悲劇性を強調することなく、モーツァルトの合唱曲集として演奏しているみたいです。録音も優秀です。でも、一回聴けばそれでいいかな、と思ってしまう。
気になるのは「ジュスマイヤー/フロートハウス版」と書かれていることですが、
某HMV & BOOKS ONLINE によると「ベイヌムが託した「完璧な」ジュスマイヤー版、世界初録音! 1937年から、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の芸術監督をつとめたオランダの音楽学者マリウス・ヘンドリクス・フロトゥイス(1914-2001)。肩書きこそ「芸術監督」でしたが、自分で指揮するわけではなく、芸術上の表現の問題や、楽譜の問題をクリティカルな面から補佐するという立場だったとのこと。フロトゥイスはコンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者、エドゥアルト・ヴァン・ベイヌム(1901-1959)に、「レクイエム」演奏上のアドヴァイスを求められました。それは1941年に、モーツァルト没後150年のアニヴァーサリー・イヤーに彼が指揮することになっていた「レクイエム」演奏の準備段階でのことだったといいます。フロトゥイスによれば、ベイヌムはジュスマイヤー版には決して否定的ではなかったが、やはり満足できない部分がある、と漏らしていたそうです。フロトゥイスはベイヌムとディスカッションを重ね、ジュスマイヤー版から余計なものを可能な限り取り除き、よりモーツァルトらしいものにするという方針のもと、新たな改訂作業を行ったとのことです。」だそうです。 バイヤー版の校訂が1971年ですから、その約20年前に改訂作業がなされていたのですね(以上、長い解説でした)。



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モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
[ジュスマイヤー版]
エリザベス・ヴァイグル(ソプラノ)
メグ・ブラグル(メゾ・ソプラノ)
ロドリーゴ・デル・ポーゾ(テノール)
マイケル・マクマレイ(バス)
アポロズ・シンガーズ
アポロズ・ファイア
ジャネット・ソレル指揮
2002年4月26日(ライヴ)クリーブランド

女性指揮者のジャネット・ソレルは、タングルウッドでノリントンやバーンスタイに指揮を学び、アムステルダムでレオンハルトにチェンバロを師事した経歴の持ち主で、自身が1992年に創設した古楽器オーケストラであるアポロズ・ファイア(すごい名称!)を指揮した演奏です。アグレッシヴな演奏が持ち味とのことですが、破天荒な演奏を期待したところ、表現の幅はやや大きいものの、割と普通の演奏でした。少し残念です。
と思いきや、第8曲 Lacrimosa の9小節目以降は、ルネ・シファー(アポロズ・ファイアのチェロ)による補筆となっています。また、ジュスマイヤーが作曲した第11曲 Sanctus や第12曲 Benedictus をカットしています(それじゃ、ジェスマイヤー版じゃないじゃん!)。だから、第10曲 Hostias の次は、第13曲 Agnus Dei となります。



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モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
[ジュスマイヤー版]
カリス・レーン(ソプラノ)
フランセス・ボーネ(アルト)
ポール・バドレー(テノール)
マシュー・ブルック(バス)
テネブレ
ヨーロッパ室内管弦楽団
ナイジェル・ショート(指揮)
2003年4月

いきなりハイドンの曲(Insanae et vanae curae)から始まるのでビックリします。指揮者のナイジェル・ショートは、かつてキングズ・シンガーズのメンバーとして活躍した人で、今では英国合唱界の名匠的存在であり、「テネブレ」は彼が主催する合唱団です。そのせいか、とにかく「声」「声」の演奏で、合唱はちょっと乱暴(雑)な気もしますが、これだけ威勢がよいと圧倒されるものがあります。ときには合唱団の一人ひとりがソリストみたいに歌っている曲もあり、男声は体育会系のノリです。しかし、こういう演奏は嫌いではありません。



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モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
[バイヤー版]
クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ)
ベルナルダ・フィンク(アルト)
クルト・シュトライト(テノール)
ジェラルド・フィンレイ(バス)
アルノルト・シェーンベルク合唱団
エルヴィン・オルトナー(合唱指揮)
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
2003年11月27日-12月1日(ライヴ)ウィーン,ムジークフェラインザール

【お薦め】
「ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス創立50周年記念演奏会」の録音で、アーノンクールが「これまでの自分の録音の中で最高の出来」と語った(らしい)2003年のライヴです。
このCD(SACD、LP、etc.)が今回の目玉であったわけで、多くの録音を聴いてきた耳に、この演奏はどのように聴こえるだろうと、ワクワクして聴きました。
合唱団はウィーン国立歌劇場合唱団からアルノルト・シェーンベルク合唱団に変わり、独唱者も全員変わっています。「版」は前回と同じ「バイヤー版」(100%バイヤー版ではない?)です。
その特徴を書き出したら、それだけで記事が一本書けてしまうほど個性的で、圧倒的な情報量です。
アーノンクールの(細かい)指示を完璧に表現するオーケストラと合唱団は大したものですし、それを実現させるアーノンクールはやはりすごいと思いました。「これまでの自分の録音の中で最高の出来」と胸を張って言えるわけです。
その演奏に感動するかしないかは、もちろん聴く者の感性に委ねられます。私は感銘を受けましたが、どうでしょうか?



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モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
〔ジュスマイヤー版〕
ミリアム・アラン(ソプラノ)
アンネ・ブター(メゾ・ソプラノ)
マルクス・ウルマン(テノール)
マーティン・スネル(バス)
ゲヴァントハウス室内合唱団、
ライプツィヒ室内管弦楽団
モルテン・シュルト=イェンセン(指揮)
2004年11月

指揮者のモルテン・シュルト=イェンセンは、チェリビダッケやエリック・エリクソン(合唱の神様)に師事し、1999年から2006年まで、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスで聖歌隊の監督をしていた人です。ゲヴァントハウス管のメンバーから成るライプツィヒ室内管弦楽団の音楽監督を2000年から引き継ぎ、2001年にはゲヴァントハウス室内合唱団を創設しました。2回聴いてみましたが、独唱、合唱、管弦楽は、少数精鋭でいずれも高い水準にあり、特にソプラノのミリアム・アランは「レクイエム」にふさわしいボーイッシュな声で、素敵だと思いました。
シュルト=イェンセンの指揮は、どの曲も早いテンポで、深刻ぶらないところが聴きやすいのですが、反面、重みや深みに欠けるような気がします。軽すぎると思いました。良い演奏なのですけれどね。



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モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
[レヴィン版]
C.Brewer(ソプラノ)
R.Donose(メゾ・ソプラノ)
J.Tessier(テノール)
E.Owens(バス)
アトランタ交響楽団&室内合唱団
ノーマン・マッケンジー(合唱指揮)
ドナルド・ラニクルズ(指揮)
2005年1月

指揮者のドナルド・ラニクルズは、Wikipediaによると、エジンバラの生まれで、ケンブリッジ大学及びエジンバラ大学に学び、フライブルク劇場でキャリアを開始し、バイロイト音楽祭に呼ばれて『タンホイザー』などを指揮する。以後ウィーン国立歌劇場・メトロポリタン歌劇場など欧米各地で定期的に歌劇場の指揮台に立つ。2001年からアトランタ交響楽団の首席客演指揮者を、2009年からはベルリン・ドイツ・オペラの音楽監督を務めているのだそうです。なかなかの経歴ですね。
歌劇場での経験が活きているのか、なかなかドラマティックでオペラみたいな演奏です。モダン楽器による管弦楽は少人数、合唱団は人数多め。某サイトでは貶されていましたが、そんなに悪くないと思います。数(70人くらい)は力です。レヴィン版を採用したのが功を奏し、楽しめる演奏となっていました。ただ、録音は不明瞭で、TELARCにしてはそれほどよいとは思えません。



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モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
[バイヤー版]
ユッター・ベーネルト(ソプラノ)
スザンネ・クルムビーゲル(コントラルト)
マルティン・ペツォールト(テノール)
ゴットホルト・シュヴァルツ(バス)
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指揮)
2006年1月21日(ライヴ)ライプツィヒ聖トーマス教会

【お薦め】
ゲオルク・クリストフ・ビラーは、バッハ以後16代目の聖トーマス教会合唱団カントール(教会の音楽監督、現在はゴットホルト・シュヴァルツ)でした。念のために書きますが、聖トーマス教会合唱団は少年合唱団です。つまり、この演奏の合唱のソプラノとアルトは少年合唱です。こういう場合、女声合唱だったらもっと良かっただろうにと思うことも少なくないのですが、この演奏は素晴らしいです。実にしっかりと歌っており、ハーモニーが色彩豊かになった感じがします。よくある少年合唱+男声合唱(おじさん)という組み合わせではなく、変声期前の少年と変声期後の青年?によるひとつの合唱団なので、統一感があります。唯一の女声は独唱のソプラノとアルトですが、ソプラノのユッター・ベーネルトがボーイ・ソプラノを思わせるな声であり、うまく溶け込んでいます。一緒にバッハなどを演奏する機会が多いライプツィヒ・ゲヴァントハウス管との息もぴったりという感じで、この演奏はひとつの世界が形づくられています。非常に良い演奏を聴いたという満足感に浸れました。



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モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
〔ジュスマイヤー版〕
シビッラ・ルーベンス(ソプラノ)
リオーバ・ブラウン(メッゾ・ソプラノ)
スティーヴ・ダヴィスリム(テノール)
ゲオルク・ゼッペンフェルト(バス)
フリーデマン・ウィンクルホーファー(オルガン)
バイエルン放送合唱団
ペーター・ダイクストラ(合唱指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
2006年2月(ライヴ)ミュンヘン,ガスタイク,フィルハーモニー

【お薦め?】
ペーター・ダイクストラ(合唱指揮)のバイエルン放送合唱団合唱がとても素晴らしいです。惚れ惚れとする出来栄え、完成度で、ある程度の人数を擁する合唱団のお手本になる演奏でしょう。んなに素晴らしい合唱なので、細大漏らさず聴き取りたいのですが、(録音のせいか)オーケストラの音がうるさいのです。ティーレマンは抑えるべきところは抑えているので、やっぱりマイクがオケに味方しているのでしょう。
ただ、一般的なリスナーは、オーケストラの音もしっかり聴きたいでしょうから、管弦楽と合唱が拮抗するぐらいのバランスのほうが好ましいのかもしれません。確かにそのほうが迫力がありますしね。ミュンヘン・フィルがもう少し小さな編成であったらよかったのにと思います。昔ながらのモーツァルトの「レクイエム」を好まれる方で、新しめの録音で聴きたいという人にはぴったりかもしれません。
なんだかんだ言って、今回の中では強い印象を残した演奏でした。



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モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
〔ジュスマイヤー版〕
クラウディア・バラインスキー(ソプラノ)
クラウディア・リュッゲベルク(アルト)
トーマス・デヴァルト(テノール)
カルステン・メーヴェス(バス)
オイローパ・コール・アカデミー
メンデルスゾーン・シンフォニア
ヨスハルト・ダウス(指揮)
2007年7月

指揮者のヨスハルト・ダウスは合唱指揮者が本業のようです。あまり情緒に溺れず、スイスイ進行していく、引き締まった演奏です。管弦楽は小編成のモダン楽器で過不足なし、合唱もよく訓練されているようです。全体的に水準以上Hの演奏なので最後まで聴き終えることができました。演奏者全員が持てる力を発揮してベストを尽くした演奏のように聴こえ、なかなか美しかったです。こういうのを隠れた名盤と言うのかもしれません。もう少し、彫の深さのようなものがあったら【お薦め】にしてもよいと思いました。



珍しく平日のこの時間に投稿していますが、事務所のパソコンを使ったのではありません。三日間風邪で寝込んでいたからです。正確に言うと、眠れなかったので、頭痛をこらえてこの記事を書いていました。こんなことをやっているから風邪が治らないのでしょう。明日は出勤できるかな?


クルレンツィス&ムジカエテルナの3公演(2119/2/10(日)~2/13(水))S席セット券を取り損ねました。ショックです。夢も希望もありません。



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