シューベルト ピアノソナタ第21番 変ロ長調 D960 の名盤
くどいようですが、クリスティアン・ツィメルマンの新譜が発売されます。でも、もう届いてしまいました。残念ながら予習が間に合いませんでした。フランツ・シューベルトピアノソナタ第21番 変ロ長調 D960第1楽章 Molto moderato 変ロ長調 4/4拍子第2楽章 Andante sostenuto 嬰ハ短調 3/4拍子第3楽章 Scherzo, Allegro vivace con...
View Articleシューベルト ピアノ三重奏曲第1番 D898、同第2番 D929
シューベルトが2曲続きましたが、頭が「シューベルト脳」のうちに、もう少し聴いてみようと思います。シューベルトは「歌曲王」の二つ名をもつだけあって、圧倒的にリートが多いのですが、「未完成」や「ザ・グレート」などの交響曲も人気がありますよね。アーノンクール&ベルリン・フィルの「シューベルト・エディション(交響曲全曲+ミサ曲第6番+歌劇「アルフォンソとエストレッラ」)が2015年度レコード・アカデミー賞の...
View Articleシューベルト アルペジオーネ(アルペジョーネ)ソナタ イ短調 D821
ずっと「アルペジョーネ」だと思っていたのですが「アルペジオーネ」と表記されることが多いようです。どっちなんでしょう?Googleで検索してみると、アルペジョーネ:56,500件、アルペジオーネ28,600件タワーレコードだと、アルペジョーネ:120件、アルペジオーネ:128件HMVだと、アルペジョーネ:71件、アルペジオーネ:31件amazonだと、アルペジョーネ:39件、アルペジオーネ:55件ウィ...
View Articleシューベルト さすらい人幻想曲 D760 の名盤
仕事が忙しすぎて文章を書いている時間がないです……。でも、シューベルトを続けます。選曲の傾向からすると、次は弦楽四重奏曲になりそうな雰囲気ですが、今回はあえてピアノ曲に戻ろうと思います。しかし!記事の下拵え(演奏者名と録音年を書いてジャケット画像の準備)を済ませ、先週の月曜日から聴き始めたのですが、いくつか聴いたところで、これは感想を書けない(!)と判断しました。大変有名な曲なのですが、これは本当に...
View Articleシューベルト 歌曲集「美しき水車小屋の娘」D795 の名盤
せっかくシューベルトを続けているのだから、歌曲を取り上げます。手持ちのCDを調べ、有るはずのCDが無く、無いはずのCDが有るのに驚きました。すごく久しぶりに聴くので、そういうこともあるのでしょう。フランツ・シューベルト歌曲集「美しき水車小屋の娘(Die schöne...
View Articleモーツァルト 「グラン・パルティータ」K.361 の名盤
ブロ友のパスピエさんが大量のCDを貸してくださいましたので、今週はその中からモーツァルトの曲を取り上げようと思います。パスピエさんはこの曲が大好きで、多数のCDをお持ちなのだそうです。その中から厳選して貸していただいたのですが、それに何枚かを加えて記事にしてみました。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトセレナード第10番 変ロ長調「グラン・パルティータ」K.361...
View Articleプロコフィエフ ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16 の名盤
記事を書き終えると同時に、次の曲を選ばなければなりません。それは楽しい時間でもありますが、最近は迷う時間が長くなっています。それで、思い出したのです。4年前、ある曲について書こうと思ったことを。それを書かずにブログを休止してしまったのですが、やり残しはよろしくない。そうだ、その曲について書こう!...
View Articleプロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲 第1番 の名盤
2000~2003年に「レコード芸術」誌で、「完全保存版 21世紀の名曲名盤300 決定盤はこれだ!」という特集が組まれましたが、プロコフィエフは「交響曲第1番(古典交響曲)」「ピーターと狼」「ピアノ協奏曲第3番」の3曲だけでした。2009~2010年にも「新編...
View Articleモーツァルト 管楽器のための協奏交響曲 K.297b の名盤
モーツァルは「協奏交響曲」を2曲書いています。管楽器のためと管弦楽のための協奏交響曲 変ホ長調 K.297b (K.Anh.C14.01)ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.3642曲のうち、今回は、K.297b...
View Articleラヴェル 弦楽四重奏曲 ヘ長調 の名盤
先週はこの曲の気分でした。ショッキングなことがいろいろあったのです。この曲を一週間聴き続けましたが、いざブログに書こうとすると、どう書いたらよいのか……。「フランスを感じさせる演奏……」って、どういう演奏なのでしょう。わかるようでわからない。文章がうまく書けないもどかしさ。今回も割り切って書こうと思います!モーリス・ラヴェル 弦楽四重奏曲 ヘ長調第1楽章 Allegro moderato第2楽章...
View Articleドビュッシー 弦楽四重奏曲 ト短調 の名盤
ラヴェルの弦楽四重奏曲の次に、ドビュッシーの作品を選らんだのは、多くのCDはドビュッシーとラヴェルのカップリングなので、ウォークマンのアルバムを入れ替えなくても大丈夫、とか、ラヴェルの記事をちょっと直せばドビュッシーに使えるとか、ジャケット画像も既にあるもので賄える、というような理由ではないのです。ラヴェルの弦楽四重奏曲を聴いたドビュッシーは、熱狂的な賛辞を送り、「(出版に際して)あなたの四重奏曲を...
View Articleバルトーク 弦楽四重奏曲第5番 Sz.102 の名盤
「弦楽四重奏」はクラシック音楽において究極の演奏形態であるということが書かれた本がありましたが、このジャンルは「弦楽四重奏曲の父」であり、68曲も残したハイドン(1732-1809)に始まり、モーツァルト(1756-1791)が23曲、ベートーヴェン(1770-1827)が16曲を残しました。それに続く、シューベルト(1797-1828)が短い生涯に15曲書きましたが、メンデルスゾーン(1809-1...
View Articleショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 の名盤
前回の記事で、20世紀の弦楽四重奏曲は、バルトークひとりが優れているような書き方をしましたが、ショスタコーヴィチについても書かなければいけませんでした。20世紀の弦楽四重奏曲といえば、バルトークとショスタコーヴィチでしょう。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲で、最も有名な作品は「弦楽四重奏曲第8番ハ短調 作品110」というのが大方の意見のようです。それでなければ「第3番ヘ長調...
View Articleボロディン 弦楽四重奏曲第2番 の名盤
バルトーク、ショスタコーヴィチと続けたところで、メロディの美しい曲への憧れが強くなってきました。弦楽四重奏曲で最も旋律が美しい曲、真っ先に思い浮かんたのは、この曲です。これほど歌に溢れた弦楽四重奏曲はないでしょう。アレクサンドル・ボロディン弦楽四重奏曲第2番 ニ長調第1楽章 Allegro moderato第2楽章 Scherzo:Allegro第3楽章 Nocturne:Andante第4楽章...
View Article2017年度 第55回 レコード・アカデミー賞 受賞ディスク
悔しいなぁ。何が悔しいかというと、テオドール・クルレンツィス指揮ムジカエテルナのチャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」が届くのをずっと楽しみにしていて、再三に渡る発売延期の末、ようやく入手(輸入初期盤は冒頭部分にノイズ及び音の欠落等の不良があるそうで、新しいCDと交換することになりました。再び待ちの状態)し、こんなに一生懸命「悲愴」を聴いたことがないというくらい、全身を耳にして聴き、大変なショックを...
View Articleチャイコフスキー 弦楽四重奏曲第1番ニ長調 の名盤
相変わらず美しいメロディを渇望しているのですが、弦楽四重奏曲「屈指の名旋律」ということで、今回はチャイコフスキーを取り上げたいと思います。第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」は、かの文豪トルストイが感動のあまり涙を流したという名旋律です。【アンダンテ・カンタービレ】Tchaikovsky String Quartet No.1 in DMvt 2 (Andante cantabile) -...
View Articleシューベルト 弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」の名盤
この曲は、シューベルトの力作であり傑作というだけでなく、弦楽四重奏曲というジャンルの名曲・人気曲です。ただ、気になるのは「死と乙女」という副題が付いていること。第2楽章が、歌曲「死と乙女」の伴奏部を主題とした6つの変奏とコーダで構成されているからです。「死と乙女」というタイトルにこだわりたくないものです。このブログでは、弦楽四重奏曲が続いていますが、シューベルトの弦楽四重奏曲第14番は、格が違うとい...
View Articleシェーンベルク 浄められた夜(弦楽合奏版)の名盤
弦楽四重奏曲を続けていましたが、今回は選曲に時間がかかりました。「ホ音が暗い未来を予言」している曲とか、「トレモロとスル・ポンティチェロが激しい内面の葛藤」を描いている曲とか、「歌のない小型オペラ(全6楽章)」とか、「先輩大作曲家に捧げた6曲セット」を聴いてみました。(何の曲だかわかります?)でも、記事を書こうという気になれなかったのです。仕事もめちゃくちゃ忙しいです。今日もこれから仕事です。もう間...
View Articleシェーンベルク 浄められた夜(弦楽六重奏版)の名盤
(弦楽合奏版からの続きです)https://blogs.yahoo.co.jp/pocg1005jp/34999747.htmlシェーンベルクの「浄められた夜(浄夜)」は、豊麗な響きの弦楽合奏版も大好きですが、シェーンベルクの作曲技法の妙を味わうには、各パートの動きが明快な弦楽六重奏版がお薦めです。名の通ったクァルテット+α(ヴィオラとチェロ)による演奏であれば、どれも良い演奏で、あまり神経質にCD...
View Articleモーツァルト ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563 の名盤
「クラシック音楽の楽曲の分類に『室内楽曲』というジャンルがあり……」と書き出そうとして、私が今さら定義を解説しなくても、既にどこかで語られているのではないかと思い、検索してみました。ありました。ヤマハの「音楽用語ダス」によると、室内楽のための楽曲。室内楽とは2名以上25名以下の器楽奏者によって演奏される室内楽。弦楽四重奏曲や、25名までのオーケストラ曲はこれに含まれる。のだそうです。「25名までのオ...
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